兼業事業主になるメリットとデメリット

兼業事業主はサラリーマンと個人事業主を兼業するワークスタイルで本業とは別の会社で働くダブルワークとは違います。
その違いやメリット・デメリットをダブルワークと比べて説明していきます。

メリット1 時間や場所が自由

ダブルワークと違い、組織に属している訳ではないので、時間や就業場所の制約がありません。
自分の空いている時間に仕事ができ、仕事内容によっては自宅でも可能です。
仮に本業の仕事が不規則な勤務形態であっても、子育て中でまとまった時間がなかなか取れなくても、全く問題ありません。

メリット2 人間関係のストレスが無い

ダブルワークで別の会社で働くという事はその職場でも人間関係に気を遣う必要があり、多かれ少なかれストレスを感じています。
本業の仕事だけでも人間関係でストレスを感じているのに、副業でも人間関係でストレスを感じていたら、精神的に疲れてしまいます。
その点、兼業事業主は副業の部分については自分一人で仕事をするので、煩わしい人間関係もありません。

メリット3 節約できる

ダブルワークは仕事を2つ持つことで収入を増やすだけです。
兼業事業主になると、それだけではありません。
節約にもなるのです。
青色申告を行う(詳しくは「兼業事業主になるには」のページ参照)と様々なものが経費として落とせます。
事務用品など実際の業務に使うものだけでなく、友人との外食も接待交際費などで落とすことが可能です。
さらに自宅が事業所となっている場合は光熱費や家賃の一部も経費にすることができます。
副業で得た収益から経費を引いた金額が副業の所得となり、確定申告の対象となります。
もし、経費が収益を上回り、副業の所得がマイナスとなった場合も確定申告することで所得税が安くなるので、どっちに転んでもお得になります。
ちなみに青色申告の場合、3年間赤字を繰り越すことができます。

デメリット1 全て自己責任

兼業事業主は副業の部分においては組織に属さないので、自由な分、全ての行動・判断が自己責任となります。
何かミスがあれば自分の責任ですし、ずっと赤字が続いても自分の責任です。
とは言え、先述したように組織に属することへのストレスを考えれば、人によってはデメリットと感じないかもしれません。

デメリット2 事務作業が煩わしい

先述した通り、経費で何でも落とせる替わりに事務作業が必要となります。
さらには本業だけであれば年末調整で済むのに、確定申告も必要となってきます。
ただ最近は会計用のソフトも安く捜査が難しくなく、確定申告も簡単になってきているので、ある程度パソコンが使える人にはそれ程のデメリットでもないかもしれません。

なぜ個人事業主ではなく、兼業事業主なのか?

メリット・デメリットを理解していただいた上でなぜ個人事業主ではなく、兼業事業主なのかを説明する必要があります。
人間の多く(特に日本人)は「安定」を求めます。
つまり個人事業主のみを職業にするという事は「上手く行かなかったら、どうしよう。」「自分が個人事業主なんてできない。」と言う不安を常に感じていなければならず、結局個人事業主になる一歩を踏み出せる人が少なくなります。
そこで兼業事業主と言う選択肢が出てきます。
本業があることで給料は確保されているので、お金が1円も入って来ないという事はありません。
尚且つ先述した3つのメリットを受けることができます。
よって、兼業事業主は日本人にとってピッタリなワークスタイルであり、ワークスタイルの主流となる理由もここにあります。